2013年3月3日日曜日

代官山ヒルサイドテラスにおける第12回「’12日本のガラス展と「十人十色」展(昨年9月)


昨年九月、代官山ヒルサイドテラスで開催された表記の日本ガラス工芸協会展と同時に行われた「十人十色」展に行ってきました。と言っても、今はもう翌年の3月初めになってしまいました。このこと自体、不手際と言えば実に不手際で、別に義務でもないとはいえ、また恐らく期待されているわけでもないとはいえ、申し訳ないことです。

今日、この記事を書き始めるにあたって、すでに幾つかの画像をスキャンしてあった筈が今日、使おうと思ったら、見事にパソコンの中に見つからない。同時にスキャンした他の多くの画像も消えているという事故に遭遇してしまいました。左の写真は今回ガラス工芸協会のサイトからダウンロードさせてもらったもの。下の写真はまだ残されていた案内状をあらためてスキャンしました。



さてこの2012年ガラス工芸協会展を見ての感想は、もちろん当方のその時の精神状態と関わってのことですが、端的に言って一種の倦怠感のような、あるいはスランプのようなものでした。作家でもないのにスランプなどという言葉を使うのは畏れ多いですが、鑑賞する側にも当然、それなりの倦怠感もあればスランプある、とでも言うしかないようです。

端的な印象を言ってしまうとすれば、やはり工芸は工芸作品、つまり「道具」、もちろん工具ではなく生活の道具ですが、実用に向くか鑑賞用に向くかにかかわらず、伝統的に「道具」に徹するのが本道ではないかな、という余計な感慨のような印象を持ってしまいました。

もちろん、あるいはもとより、全くガラスの彫刻とかオブジェを認めないというような立場はあり得ないことですが、正直なところ、2、3十年前とあまり変わり映えしない印象だったもので、こんな感想になってしまったようです。

伝統的な工芸作品であれば別に特別な新しさは必ずしも必要ではないと思いますが、芸術的なものを狙うのであればやはりそれなりの新しさとか、特別に個性的であるとか、深みがあるとか、強い印象を与えるものが、どうしても求められるような気がします。


全般的に見て、芸術性を狙ったというか、オブジェ的、彫刻的作品群よりも工芸品的傾向の作品群の方がそれぞれ、着実に充実度を増してきているような印象を持ちました。


ところで、今回の会場は代官山ヒルサイドテラスというところで、このあたりに来たのは初めてです。かつて東横線沿線によく乗っていたころ、必ずこの駅を通過したものですが、なぜか降りたことがなかった。特徴のある駅名なのでなぜか気になったものです。今回、久しぶりに東横線に乗り、初めてこの駅に降り、代官山ヒルサイドテラスなる場所に行った次第なのですが、確かにおしゃれな町のようですね。ヒルサイドテラスという名前はもちろん英語ですが、なぜかフランス語のサインが目立つようです。今日、改めてネットで検索してみたら、結構由緒のある町並みでもう40年も経過しているそうですが、私がこの名前を知ったのは今回が初めてでした。帰り際に歩道橋の上から携帯電話で写真を撮ってみました。取りやすかったもので。
すると手前の方から突然、祭りの集団が現れ、
お神輿です。

空に焦点を合わせると、町はもうこんなに暗く写ります。

帰る間際の黄昏の空は澄んだ秋空でした。


十人十色展のE棟ロビーギャラリー
10人という人数の多さで、全体でかなりのボリュームがあり、多彩な作品群でした。

                                                                            

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