こちらもはがきを頂いたので昨日、久しぶりに渋谷の東急百貨店本店まで出かけてきました。やはり選抜だけあって完成度が高い見事な作品群です。当然ながら、私がガラス学校時代に作ったようなものとは大違い。器などはなく、すべてがオブジェで、多くはLEDランプ付き。これからのガラスのオブジェはLED組み込みが普通のことになってゆきそうです。
日曜日の夕方でしたが、今回の選抜展は比較的規模が小さく、場所が奥まった場所にあることもあってか、行ったときは他に客がおらず、少々入りづらかったで す。入口付近にデパートの男性店員が三人ほど、受付の席らしい位置に女性が一人。入って行くとこの女性が会釈してくれたので、会釈を返して一応タイミング はOK。男性店員の人たちからの視線はなかったものの、こちらがどういう種族というか、まあはっきり言ってどういう階層の人間なのか見定めようとするのは立場上まあ当然でしょう。当方ももういい年 になってしまったので、若いころとはまた違った見られ方をするのは致し方ありません。まあとにかく高額美術品の購入層でもなく、かといって制作への意欲を 持ち続けているわけでもなく、それでもなおかつガラス工芸には少々のこだわりを持ち続けている、気になるというのが正直なところで、少し硬い言葉でいえば 美学的な関心と言えるものかも知れないですね。しかしだれにとっても美学こそが人間を完結させるものといえるのではないか、という考え方も最近読んだ哲学書に触発されて折に触れ反芻している次第なのです。よく、何かと美学、美学と口酸っぱく言う人がいます。気障な印象を受けることもありますが、それなりに納得できる人生観ではあります。
後から子供づれの訪問客が入ってきましたが、 すぐに帰ったようです。帰りの際もそのギャラリー訪問者は唯一人の状況となりました。
渋谷で見る東京の空もなかなかきれいなものです。やはりよく言われるように日本は大気汚染対策が進んでいるのでしょうか。
最近は渋谷にも縁遠くなり、会場の東急百貨店本店に行くまでにうっかり三叉路を間違えて迷ってしまう始末。この店自体が三叉路にあり、まあ東京全体が三叉路だらけの都市です。しかし広い三叉路やT字路は歩行者にとって街を眺めるには都合の良いものです。
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